こんにちは。すっかり春らしい陽気になりました。
こんな陽気にぴったりの心が温かくなる絵本を頂きましたので
ご紹介いたします。
「ふたりのおかあさん」
作・絵 鎌倉女子大学「家族のつながり」ゼミナール
特別養子縁組で結ばれた親子と家族の絆を描く素敵な絵本です。
鎌倉女子大学児童学部児童学科の富田庸子先生が指導担当をされている
「家族のつながりゼミナール」の学生さんが作った絵本。
物語も絵もすべてゼミナールの活動の中から生まれた作品で、
主人公の「みらいちゃん」が、産みの親からも育ての親からも愛され、穏やかに温かく暮らしている様子が描かれています。
「家族のつながりゼミナール」は
特別養子縁組を支援する民間団体「認定NPO法人環の会」が協力を頂きながら
勉強されているそうです。
環の会では、特別養子縁組をした子どもたちに、その出自を伝えることを
「真実告知」ではなく、「テリング」
つまり、日常の中で、その子の出自について伝えて続けていくことと考えています。
以前、環の会のシンポジウムで育ての親さんがどうやってテリングを実践しているかを伺う機会があったのですが、育ての親さんたちのお話を聞いて、
テリングというのは、その子の出自も含め、全てを愛しているよというメッセージなのだなぁ
と感じました。
真実告知という言葉にとらわれ、堅苦しく考えていた私には目から鱗のお話でした。
今、特別養子縁組制度については、対象年齢を拡大するなどの見直し案が出されているところですが、制度上の問題だけではなく、家族の在り方そのものについて、私たちは考えてみる必要があるのかも知れません。
※この絵本は当事務所の待合スペースに配架しております。
事務所に起こしの際には是非お手にとってご覧下さいませ。
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